今日は何を観ようかしらとVOD徘徊しておりましたら、なんと面白そうな映画を発見。
しかも、主演に「エマ・ワトソン」「フローレンス・ピュー」「シアーシャ・ローナン」3人の名前が。
また映画化されてるじゃん、美人勢揃いじゃん、これは観るしかない。
さらに、グレタ・ガーウィグ監督の作品だそうで、この監督の作品「レディ・バード」も結構ハマりましたので期待大。
早速観てみましたので、今回は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」についてご紹介していきたいと思います。
作品紹介
監督
Greta Gerwig(グレタ・ガーウィグ)
出演
Saoirse Ronan(シアーシャ・ローナン)
Emma Watson(エマ・ワトソン)
Florence Pugh(フローレンス・ピュー)
Eliza Scanlen(エリザ・スカンレン)
日本公開
2020年6月12日
上映時間
135分(2時間15分)
製作国
アメリカ
あらすじ
しっかり者の長女メグ(エマ・ワトソン)、アクティブな次女ジョー(シアーシャ・ローナン)、ピアニストの三女ベス(エリザ・スカンレン)、人懐っこくて頑固な四女エイミー(フローレンス・ピュー)、愛情に満ちた母親(ローラ・ダーン)らマーチ一家の中で、ジョーは女性というだけで仕事や人生を自由に選べないことに疑問を抱く。ジョーは幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)からの求婚を断って、作家を目指す。
引用元:シネマトゥデイ
見どころ・感想
この作品は、アカデミー賞で「作品賞」を含め、脚色賞、 主演女優賞(シアーシャ・ローナン)、助演女優賞(フローレンス・ピュー)、作曲賞、衣装デザイン賞の主要6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞しています。
見どころは多いのですが、まずは何と言っても超豪華キャストの共演です。
シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピューが出演って、その3人だけでも豪華極まりない。
更に、「君の名前で僕を呼んで」でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、シアーシャ・ローナンと「レディ・バード」で共演したティモシー・シャラメが準主役。
出演者含め映像が綺麗、衣装も古典的で素敵…もはや芸術作品。
雪の中を4姉妹が歩く姿は、とにかく綺麗で色鮮やかなので見入ってしまいます。
![](https://i0.wp.com/556movie.com/wp-content/uploads/2021/10/S__28901421.jpg?resize=600%2C337&ssl=1)
このように、DVDの表紙にも使われているシーンです。
しかし、主人公の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)がニューヨークの出版社に原稿を持ち込む場面から物語が始まり、長女のメグ(エマ・ワトソン)、3女のベス(エリザ・スカンレン)、4女のエイミー(フローレンス・ピュー)の4姉妹がバラバラに登場するため、少しだけ分かりにくいです。。
7年前の4姉妹が「マサチューセッツ」で一緒に暮らしていたスタート地点に戻ったり、「ニューヨーク」にいるジョーのシーンになったり…
作品の中での時間軸が「今」と「7年前」を繰り返すため、気を抜いていると置いていかれるのでご注意を!
更に面白いのは、「7年前」と時間軸の表示をしてくれるのは最初の1回だけ。
なので、作品を観る前に「時間が行き来する作品」と頭に入れておくと場面転換しても物語が分かりやすいかと。
なんとなーく観た人にとっては、時間軸が理解しにくく内容が掴めない映画だと思ってしまう可能性もあるので、少々もったいない気もしますね。
しかし、時系列通りに描かれていると少し冗長に感じる気がします。
最後まで飽きずに集中して観れるのも、時間軸を行き来する複雑な構造のおかげかな。
四姉妹それぞれの人生観があり、それぞれの人生を一生懸命生きてて本当にキラキラ輝いています。
それぞれの人生、選択次第で人生は大きく変わる。
頭では分かってても、なかなか上手くは行かない。
その瞬間と大切さや尊さは過去になってから気付くものだから、毎日を大切に生きて生きたい。
それ全てを物語として描いたら、こんなにも素敵なものになるのかと。
映画って本当に素晴らしいです。
私自身が長女なので、4姉妹の姉サイドの気持ちで観ていたからか、とても泣けました。
特に人生設計を考えるタイミングの人は、この作品を観て刺激を受けることができるんじゃないかな。
また原作読みたくなってきました。
映画では原作の1〜2巻をベースにしてますが、子供世代の物語となる3〜4巻も面白いですので、興味を持たれた方は是非。
「若草物語」とは
『若草物語』(わかくさものがたり、英:Little Women、直訳: 小さな婦人)は、アメリカの女流作家ルイーザ・メイ・オルコットが1868年に発表した小説。
シリーズは全4作品で
- 『若草物語』
- 『続 若草物語』(原題”Little Women Married, or Good Wives”)
- 『第三若草物語』(原題”Little Men”)
- 『第四若草物語』(原題”Jo’s Boys”)
『若草物語』は第1作目にあたり、日本では1906年、北田秋圃の翻訳で『小婦人』と題され発表されました。
現在では定番のタイトルとなっている『若草物語』は、1933年アメリカ制作の映画の邦題以降使われるようになっています。
参考:Wikipedia 『若草物語』オルコット
麻生九美:訳/光文社古典新訳文庫
女性の権利が守られていなかった時代に、小説で「女性の権利を初めて擁護した物語」を描いており“男性と女性が一緒になって同じ未来を進む”そんな様子を描いた最初の物語でもある作品。
映画だけでなく、アニメや漫画、テレビドラマ、ミュージカルなど様々な形でリメイクされてきました。
150 年以上前に刊行されたにもかかわらず、世代を超えて『若草物語』が多くの人たちに愛され、そして共感され続ける理由はここにあるような気がします。
「若草物語」映画化作品まとめ
ルイーザ・メイ・オルコットが1868年に発表した小説『若草物語』は、映画、アニメなどでも愛されています。
こちらでは、これまで映像化されてきた『若草物語』をご紹介していきたいと思います。
1933年『若草物語』
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- 監督:George Cukor(ジョージ・キューカー)
- ジョー:Katharine Hepburn(キャサリン・ヘプバーン)
- メグ:Frances Dee(フランシス・ディー)
- ベス:Jean Parker(ジーン・パーカー)
- エイミー:Joan Bennett(ジョーン・ベネット)
- ローリー:Douglass Montgomery(ダグラス・モンゴメリー)
アカデミー賞常連の名監督ジョージ・キューカーによる『若草物語』で、アカデミー賞脚色賞 、ヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞受賞。
主役の次女役ジョーを演じるのは、アカデミー主演女優賞を4度獲得した歴史的名女優キャサリン・ヘプバーン。
1949年『若草物語』
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- 監督:Mervyn LeRoy(マーヴィン・ルロイ)
- ジョー:June Allyson(ジューン・アリソン)
- メグ:Janet Leigh(ジャネット・リー)
- ベス:Margaret O’Brien(マーガレット・オブライエン)
- エイミー:Elizabeth Taylor(エリザベス・テイラー)
- ローリー:Peter Lawford(ピーター・ローフォード)
当時としては画期的なカラー映画として制作された『若草物語』で、エリザベス・テイラー演じるエイミーは年齢に合わせるため「三女」(ベスが四女)の設定。
1994年『若草物語』
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- 監督:Gillian Armstrong(ジリアン・アームストロング)
- ジョー:Winona Ryder(ウィノナ・ライダー)
- メグ:Trini Alvarado(トリニ・アルバラード)
- ベス:Claire Danes(クレア・デインズ)
- エイミー:Kirsten Dunst(キルスティン・ダンスト)、Samantha Mathis(サマンサ・マシス)
- ローリー:Christian Bale(クリスチャン・ベール)
2018年『若草物語』
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- 監督:Clare Niederpruem(クレア・ニーダープルーム)
- ジョー:Sarah Davenport(サラ・ダヴェンポート)
- メグ:Melanie Stone(メラニー・ストーン)
- ベス:Ally Jennings(アリー・ジェニングス)
- エイミー:Taylor Murphy(テイラー・マーフィ)/Elise Jones(エリーゼ・ジョーンズ)
- ローリー:Lucas Grabeel(ルーカス・グラビール)
舞台を現代に置き換えた『若草物語』。
大筋のストーリーは原作通りですが、ベスは猩紅熱ではなく、白血病になります。
以前はプライム・ビデオで見ることができましたが、2020年10月現在視聴不可。
2019年『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
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![](https://i0.wp.com/556movie.com/wp-content/uploads/2021/10/S__28901422.jpg?resize=624%2C491&ssl=1)
- 監督:Greta Gerwig(グレタ・ガーウィグ)
- ジョー:Saoirse Ronan(シアーシャ・ローナン)
- メグ:Emma Watson(エマ・ワトソン)
- ベス:Eliza Scanlen(エリザ・スカンレン)
- エイミー:Florence Pugh(フローレンス・ピュー)
- ローリー:Timothée Chalamet(ティモシー・シャラメ)
アカデミー賞では「作品賞」を含め、脚色賞、 主演女優賞(シアーシャ・ローナン)、助演女優賞(フローレンス・ピュー)、作曲賞、衣装デザイン賞の主要6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞。
『ストーリー・オブ・マイライフ』では、大人になった次女ジョーがニューヨークの出版社に原稿を持ち込む場面から物語が始まります。
これは、原作シリーズでは2作目『続 若草物語』後半にあたる場面です。
そして、長女のメグ(エマ・ワトソン)、3女のベス(エリザ・スカンレン)、4女のエイミー(フローレンス・ピュー)の4姉妹がバラバラに登場。
これまでの実写版映画のように、少女時代から大人になるまでが時系列で進んでいく形ではなく、7年前の4姉妹が「マサチューセッツ」で一緒に暮らしていたスタート地点に戻ったり、「ニューヨーク」にいるジョーのシーンになったり…
時間軸が「今」と「7年前」を繰り返す複雑な構造。
大人のジョーの視点から物語が始まることで、少女時代の回想(原作シリーズ1作目『若草物語』)がいっそう鮮やかに浮かび上がっています。
情報のみ「若草物語」
- 1917年 -Alexander Butler(アレクサンダー・バトラー)監督、イギリスのモノクロ映画
- 1918年 – Harley Knoles(ハーリー・ノールズ)監督、アメリカのモノクロ映画
- 1964年『若草物語』 – 森永健次郎監督、オルコット原作とのクレジットはない
- 1978年 -David Lowell Rich(デヴィッド・ローウェル・リッチ)監督、アメリカのテレビ映画
「若草物語」アニメ化作品まとめ
アニメから初めて「若草物語」を知った方も多いのでは?
私は知りませんでしたが(笑)
- 1977年‐まんが世界昔ばなし『若草物語』TBS系放映、ダックスインターナショナル制作
- 1980年‐『若草物語』フジテレビ系放映、東映動画制作
- 1981年‐『若草の四姉妹』東京12チャンネル放映、国際映画社・東映動画制作
1987年『愛の若草物語』
引用元:愛の若草物語 第1話「パパが帰ってきた!!」/日本アニメーション・シアター
『愛の若草物語』(全48話)は、世界名作劇場シリーズ通算第13作目として放送。フジテレビ系放映、日本アニメーション制作。
主役ジョーの声を務めたのは、1979年のアニメ『赤毛のアン』のアン・シャーリー役としても知られる山田栄子さん。
1993年『若草物語 ナンとジョー先生』
引用元:若草物語 ナンとジョー先生 第1話「プラムフィールドへようこそ」/日本アニメーション・シアター
『若草物語 ナンとジョー先生』(全40話)は、世界名作劇場シリーズ通算第19作目として放送。フジテレビ系放映、日本アニメーション制作。
ジョーと夫のベア教授がプラムフィールドに開いた学校生活が描かれており、「ナン」が主役の物語。
ナン役の声をつとめたのは、松倉羽鶴さん。
ナンに想いを寄せる少年トミーの声は、アニメ『楽しいムーミン一家』でムーミントロール役をつとめた高山みなみさん。
『愛の若草物語』につづき、ジョー先生役を山田栄子さんが務めています。
まとめ
紹介した『若草物語』映像化作品のまとめがこちら。
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どの作品も、それぞれの魅力がありとても楽しめます。
最新作「ストーリー・オブ・マイライフ」と、過去作品との違いなども比べてみると面白いです。
『若草物語』はシリーズで全4作品ありますので、原作も気になった方は是非読んでみてくださいね。