映画レビュー・考察

『七つの大罪』満を持してオリジナル映画で完結!

七つの大罪は、週刊少年マガジンで連載され、単行本全41巻で完結した大人気コミックです。

超大作ファンタジーもので、話も長編ですが、そのすべてがアニメ化されています。

2021年夏に公開された劇場版「七つの大罪 光に呪われし者」は、公開3日後に興行収入1億円突破の大ヒットとなりました。

この記事では、『七つの大罪』についてご紹介していきたいと思います。

TVシリーズとの違い(時系列など)

七つの大罪は「第〇期」「〇〇 Season」といったシリーズ表記でなく、シリーズごとにサブタイトルがついています。

視聴する順番は、アニメ、劇場版のみですと以下の通りです。

  1. 七つの大罪
  2. 七つの大罪 聖戦の予兆
  3. 七つの大罪 戒めの復活
  4. 劇場版七つの大罪 天空の囚われ人
  5. 七つの大罪 神々の逆鱗
  6. 七つの大罪 憤怒の審判
  7. 劇場版七つの大罪 光に呪われし者

この他にもOVA作品がありますが、OVAはストーリー本編から外れた番外編のようになっています。

七つの大罪にハマった方には是非観てほしい作品ですが、余力があればで大丈夫かと思います。

何しろ結構長い作品なので、まずはストーリーの本筋を視聴するのをお勧めします!

今回ご紹介するのは、【劇場版七つの大罪 光に呪われし者】です。

原作漫画のお話はアニメシリーズ【七つの大罪 憤怒の審判】で完結しているのですが、光に呪われし者は原作漫画最終回の後のオリジナルストーリーです。

原作者・鈴木央氏の描き下ろしで、エピローグというより「真の最終回」という位置づけのようになっています。

この映画版を以て、七つの大罪は完結!という感じです。

以下、本編のネタバレを含みます。

原作未読の方、アニメシリーズ未視聴の方はご注意ください!

『七つの大罪』テレビシリーズ あらすじ

絶大なる魔力を有し、人々から敬われ、時に恐れられる存在〈聖騎士〉に守られた『リオネス王国』。
王国の王女エリザベスは、たった一人国を離れ、ある者たちを探す旅に出ていた。
それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、全聖騎士を敵に回した罪人たち──<七つの大罪>。
たどり着いた一軒の酒場で、エリザベスは店主を名乗る少年・メリオダスに出会う。
それは、彼女と<七つの大罪>たち、そして世界の命運を一変させるとびきりの冒険の始まりであった――!

引用元:https://1st.7-taizai.net/

感想

この作品は、超王道のファンタジー作品です。

ヘラヘラと軽い感じですが、いざという時は頼りになる主人公の<憤怒の罪>メリオダス。

序盤ではすぐピンチになってしまう、でも健気で頑張り屋のヒロイン、エリザベス。

旅を続けるにつれ増えていく仲間達や敵との出会い、和解…

正直「王道ファンタジー」というだけあって、展開は滅茶苦茶ベタです!

なので、先の流れは何となくわかってしまうんですが…(笑)それでも王道はやっぱり面白いですね。

急展開にも「あー、絶対こうなると思ってた!」となりますが、残念な感じではなく、むしろ予想が当たった爽快感で、ワクワクしながら先に進めます。

とはいえ、全てが予想できるわけでなく、キャラクターの過去や様々な伏線は驚きの連続です。

かなりのネタバレになりますが、私は初期エリザベスの片目を隠した前髪と、隠された力の展開が一番胸熱でした。

ヒロインとはいえ、ピンチに陥りまくりだったエリザベスが、主力戦力として参戦するのは最高です。

主人公のメリオダスも、最初はヘラヘラしていてスケベなシーンを連発するし、俺つえー!なキャラなので好みが分かれると思います。

ですが中盤以降、メリオダスの過去や秘めていた想いが明らかになると、今までの印象とは真逆に。

七つの大罪はこういった、印象をひっくり返すキャラクターの掘り下げが上手に描かれているんです。

大罪七人について

勿論「七つの大罪」というくらいですから、メインとなる大罪人は七人います。

  1. 憤怒の罪メリオダス
  2. 嫉妬の罪ディアンヌ
    美少女ですが巨人族なのでとにかくデカい(笑)
    性格も一直線で可愛いです。
  3. 強欲の罪バン
    不死身の盗賊で、見るからに悪い奴です。
    が、彼も過去を知ったら好感度爆上がり…。
  4. 怠惰の罪キング
    妖精族の王で、小さいんですが非常に強くて頼りになります。
    それだけに、特に序盤~中盤でのキングがピンチの時の絶望感はたまりません。
  5. 色欲の罪ゴウセル
    中性的で、女性人気が高い上、戦闘力も高いチートキャラです(笑)
    ゴウセルの武器の弓もカッコイイんです!
  6. 暴食の罪マーリン
    「暴食」という言葉のイメージからは、かなりかけ離れている美女です。
    こちらも中々チートの魔術師なのですが、基本的に<七つの大罪>は全員チート級の強さなので…。
  7. 傲慢の罪エスカノール
    最後に登場する<七つの大罪>なので、滅茶苦茶イケメンだと予想していたらムキムキのダンディ。
    まさかこのビジュアルのキャラが最後の大罪とは…と初登場時は驚きました。
    最後に登場したのに、好感度を掻っ攫っていったキャラで、非常に人気が高いです。私も勿論大好きです…!

他にも敵キャラクターも魅力的で、熱い共闘展開などもあります。

敵も味方も根本的に良い人だったり、信念があるのでほとんどのキャラに好感が持てるのも、ストレスなく観れる良いところです。

ですが、王道漫画にありがちなキャラクターの戦闘力のインフレ感が若干あります。

ストーリーが進むにつれ強いキャラが増えてきますので、この辺は致し方ないかなという感じです。

ともあれ、キャラクターの魅力と王道漫画の面白さで、個人的にはあまり気にならなかったです。

長編大作ですが、是非最初から最後まで観た後で、今回の劇場版を視聴していただきたいです。

以下、劇場版のあらすじと感想になります。

更なるネタバレが含まれますのでご注意ください。

劇場版七つの大罪 光に呪われし者

〈憤怒の罪〉メリオダス率いる史上最凶最悪の逆賊〈七つの大罪〉の活躍により、
人間、女神族、妖精族、巨人族ら四種族が魔神族と争った『聖戦』は終結。
その後、大罪人たちはそれぞれの道を歩んでいた―。

“『聖戦』を台無しにした〈七つの大罪〉とそれに与くみした者共を罰する”

平穏が訪れたはずの地に突如、妖精族と巨人族の軍勢が押し寄せる。
敵陣の先頭に立つのは、かつて姿を消した“二代目妖精王”ダリアと“巨人の名工”ダブズ。
異様な目つきの侵略者たちの目的は一体…?

世の混沌を望む者により崩されていく日常。
全種族を脅かす恐るべき陰謀が交錯する。
光と闇の戦いの果てに待ち受ける未来は?!
呪われた世界は真の平和を手にすることができるのか。
壊れゆく世界の運命は、再び集結した〈七つの大罪〉に託された―。

引用元:https://eiga.7-taizai.net/

感想

公開が決定されたときは、あまりファンの反応は良くなかったんですよね。

漫画もアニメも完結したのに、その先の話とか必要ある?という蛇足感がありました。

それくらい綺麗に終わった作品でしたので…。

私も「期待外れだったらどうしよう」と一抹の不安を感じながら視聴しましたが、杞憂でした。

劇場版だからこその迫力ある綺麗な作画も素晴らしかったですが、私はスタッフロールを観ながら号泣してました。

この作品を追いかけてきて良かったー!と思える、まさしく「七つの大罪」完結編でした。

是非アニメシリーズを視聴したあと、最後にこちらの劇場版を観ていただきたいです。

余談ではありますが、11月9日に七つの大罪のスピンオフ映画「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ」が制作決定されました!

前後編に分けられ、前編は2022年にNetflixで全世界独占配信されます。

原作者・鈴木央氏描き下ろしのストーリーで、今度こそエピローグの位置づけになりそうです。

是非、来年の新作映画公開前に七つの大罪を視聴してみて下さいね。

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ココ
初めまして、映画&海外ドラマ大好き! 「映画が観たいけど何を観たらいいか分からない…」と言う方に向けて洋画を中心に様々なジャンルのおすすめ映画を紹介しています。 好きな俳優は沢山いますけど、強いて言うならジョン・ステイモスか、コリン・ファースか、ザック・エフロン…。 男前はみんな好きです(笑)