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「ヴェノム」「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」シリーズ2作品のあらすじ・感想・ネタバレ考察

「ヴェノム」とは、スパイダーマンの宿敵で、スーパーヴィランでもあるダークヒーローです。

2021年12月3日に「ヴェノム」の続編である、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」が公開されました。

IMAXで鑑賞したかったんですが都合が合わず断念。。

普通上映ですが、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」鑑賞してきました!

この記事では「ヴェノム」「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の2作品のネタバレを含む、あらすじと見どころについてご紹介していきたいと思います。

「ヴェノム」作品紹介

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監督
Ruben Fleischer(ルーベン・フライシャー)

主演
Tom Hardy(トム・ハーディ)
Michelle Williams(ミシェル・ウィリアムズ)
Riz Ahmed(リズ・アーメッド)
Scott Haze(スコット・ヘイズ)

日本公開
2021年12月3日

今後ヴェノムがMCUに参加する可能性は?

トム・ハーディが「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のキャップを被っている写真が、MarvlUpdatesのTwitterアカウントで投稿されました。

しかし、元々は監督兼スタントコーディネーターのリン・オーディングがInstagramに投稿していた写真であり、現在はその投稿をInstagramから削除したと言われています。

このことから、近いうちにヴェノムがMCUに参加するのではないかという憶測を呼んでいるようです。

トム・ハーディが「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のキャップを被っているからといって、必ずしもヴェノムがMCUに参加するとは限りませんが、投稿を見たファンはヴェノムが今後製作されるマーベル映画の「スパイダーマン」の次回作に登場するのではないかと推測しているようですね。

2021年12月3日に公開された「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のポストクレジットシーンで明らかとなりました!!

ヴェノムとは?

コミック版「スパイダーマン」にヴェノムが初めて登場したのは1989年です。

大まかなあらすじ

人気記者のエディ・ブロックは、スパイダーマンに記事のでっち上げを暴露されたことで仕事も家庭も失い、スパイダーマンを逆恨みするように。

一方スパイダーマンは、異星でエイリアン・コスチュームと呼ばれる黒いコスチュームを手に入れますが、地球に戻ってから体の異変に気付く。

コスチュームの正体は、身につけた者の体を乗っ取ろうとする共生体シンビオートだと判明し、コスチュームを脱ぎ捨てたスパイダーマンは、シンビオートを休眠させることに成功。

しかし、エディの憎悪の心が再びシンビオートを覚醒させたことで、最凶なダークヒーローが誕生することに。

こうしてシンビオートに寄生されたエディは「もう1人のスパイダーマン」ことヴェノムとなり、スパイダーマンの宿敵ヴィランとして暗躍することになります。

あらすじ

《誰もが望む、歴史的偉業》を発見した<ライフ財団>。それは、世界を変えるはずだった――。正義感溢れるジャーナリスト、エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、そのライフ財団が人体実験で死者を出しているという噂を突き止めるために取材を試みるも、人体実験の被験者との接触により、“シンビオート”(地球外生命体)に寄生されてしまう。この意思を持った生命体が語りかける声が聞こえ始めたエディの体には、とてつもない変化が起きていた。彼の中で解き放たれた<悪>が、体を蝕み、増殖していく――。 エディと一体となったヴェノムは、「俺たちは――ヴェノム」と名乗りをあげ、ヴェノム誕生の時がついに訪れた!

引用元:https://filmarks.com/movies/74102

見どころ・感想

ヴェノムは、映画「スパイダーマン3」で登場していましたが、他にも敵キャラがいた事もあり存在感が薄かったですよね。

なので、本作品を見るまでヴェノムの存在は忘れていました(笑)

著者の想像していたヴェノムとは真逆で、作品を見終わった後の感想は、「ヴェノムってこんな感じだっけ?」です。

そもそもシンビオートとは残虐で、ヴェノムは凶暴な最低最悪のヴィランという設定のはずですが、途中からエディと共にヒーローになっています。

なので、脚本が少し無茶な気がしましたが、、

欲任せで強引なエディとヴェノムはどことなく似ており、酷似している2つの生命体が1つになる事で、「強くなれる」ということですね。

また、ヴェノムはエディの体乗っ取り何か悪事を働くと思いきや、話が進むにつれエディに協力的になります。

なので、エディとヴェノムのバディ映画という雰囲気になっていきます。

徹底的にヴィランとして残酷なキャラクターを描いた作品だと想像していたのですが、期待とは裏腹に、悪の要素がかなり薄いダークヒーローが誕生するストーリーとなっていました。

しかし、アクションシーンはとても迫力があります。

特にバイクチェイスは、エディとヴェノムが1つになって敵と戦い、危険を回避する場面は面白く観ていて楽しいものでした。

アメコミらしい場面はしっかり力を入れている所が、初めは評論家から辛口なコメントが多く期待する人が減っていたのにも関わらず、多くの観客を集め大ヒットした「ヴェノム」という作品への評価にも繋がっているのでは?

作品紹介『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

監督
Andy Serkis(アンディ・サーキス)

主演
Tom Hardy(トム・ハーディ)
Michelle Williams(ミシェル・ウィリアムズ)
Woody Harrelson(ウディ・ハレルソン)
Naomie Harris(ナオミ・ハリス)

日本公開
2021年12月3日

上映時間
98分(1時間38分)

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』公式サイト

あらすじ

マーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いたトム・ハーディ主演作「ヴェノム」の続編。圧倒的戦闘力と残虐性を持ち、ヴェノムの大敵となるカーネイジとの戦いを描く。「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムは、食欲制限を強いられ不満を抱えながらも、エディとの共同生活をそれなりに楽しんでいた。そんな中、ジャーナリストとして未解決事件の真相を追うエディは、刑務所で死刑囚クレタス・キャサディと再会する。クレタスは猟奇殺人を繰り返したシリアルキラーで、死刑執行が迫っていた。エディに対し異様な興味を示すクレタスは突如として彼の腕に噛み付き、その血液が人間とは異なることに気づく。そして死刑執行の時、クレタスはついにカーネイジへと覚醒する。主人公ヴェノム/エディ役をハーディ、エディの元恋人アン役をミシェル・ウィリアムズが続投で演じ、「スリー・ビルボード」のウッディ・ハレルソンがカーネイジ/クレタス役を演じる。そのほか新キャラクターのシュリーク役で、「007」シリーズのナオミ・ハリスが参加。「モーグリ ジャングルの伝説」など監督としても活躍する俳優アンディ・サーキスがメガホンをとった。

引用元:ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

カーネイジは何故誕生した?

ヴェノムカーネイジはシンビオートという宇宙からやってきたエイリアンです。

ヴェノム2の映画は所々オリジナルなので、原作と違ったストーリーでクレタスがカーネイジにに寄生されます。

映画でカーネイジが誕生した原因は、エディの血液をクレタスが体内に取り込んだ事にあります。

原作でカーネイジが誕生した原因の描写は、

  1. エディが超人犯罪者用のレイブンクロフト監獄に収監され、クレタスと同じ房に投獄。
  2. ある夜、シンビオートがレイブンクロフト監獄に侵入し、エディと一体化してヴェノムとなり逃走。
  3. 残されたシンビオートの一部が、同じ房に残されたクレタスに取り憑き、カーネイジ誕生。
  4. その後、カーネイジがパトリック警部に卵を産み付け、卵が孵った後トキシンという名のシンビオートとなり、スーパーヒーローとなって活躍。

というものでした。

しかし映画の設定では、クレタスがエディの手に噛み付いた際、エディを通じてヴェノムの細胞をクレタスが接種したことで、新たなシンビオートが誕生します

なので、カーネイジはヴェノムの事を『父』と呼んでいます。

この設定を今後も使用してくるとすれば、ヴェノムが存在しながらも、新しいシンビオートが簡単に登場してしまいますね。。。

また、映画でのカーネイジはヴェノムとの対戦後、ヴェノムに食べられてしまい、ラストでシュリークにトドメを刺されたはずのパトリック警部は生き返っていました。

パトリック警部がトキシンになるためには、ヴェノムからシンビオートを分け与えられなければならないので、ヴェノムの細胞を摂取することで新しいシンビオートが誕生するという設定は、トキシンの誕生を容易にするためかもしれませんね。

ヴェノムの言った『赤はヤバい』とは?

クレタス&シュリークの結婚式にてヴェノムとカーネイジが初対面した際、ヴェノムが「赤はヤバい」と言いカーネイジとの対戦を拒んでいました。

しかし、原作では様々な色のシンビオートが登場しますけど、色によって強い弱いといった設定はないんですよね〜

ヴェノム1で登場したライオットは隊長の地位で、ヴェノムより圧倒的に強い力を持っているという設定でしたが、グレー・シルバーのような色でした。

なので、『赤色』がやばいという訳ではないのかと。。

色以外に違う点は、人型の形を維持しているヴェノムに対して、カーネイジは全身から触手が出た容姿になっているところです。

カーネイジの宿主であるクレタスは極悪シリルキラーで、“ヴェノムを上回る最悪”の圧倒的な強さやイカれっぷりを『赤いやつ』として表現しているのではないかと思います。

ちなみに、赤くてヤバい“ヴェノムを上回る最悪”といわれる、カーネイジの宿主である極悪シリルキラーのクレタス役を務めたのは超個性派俳優のWoody Harrelson(ウディ・ハレルソン)です。

ウディ・ハレルソンの父親は実際にマフィアで雇われていたご職業の方で、ウディ・ハレルソン本人も問題行動が多く何度も逮捕歴があるトラブルメーカーという、なかなかガチ血筋のお方。

引用元:ウディ・ハレルソンの波乱万丈人生 「亡き父は元殺し屋」「マリファナは1年前に止めた」 (2017年4月17日) – エキサイトニュース

シュリーク(フランシス・バリソン)の能力とは?

シュリークの本名はフランシス・ルイーズ・バリソンといい、今回の作品「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」メインヴィランであるカーネイジと恋仲にある元は人間の女性。

コミックの「スパイダーマン」シリーズに登場するヴィランで、1993年刊行の「マキシマム・カーネイジ」にて初登場しています。

シュリークは、フランシスがパトリック警部に頭を撃たれて「ダークフォース・ディメンション」のエネルギーにさらされた結果、音波を操る能力に目覚めたミュータントとなります。

様々な形の音波攻撃が可能で、両手や口から超音波ブラストを発して攻撃するんですが、彼女の最大の武器となる超音波は、音に敏感なヴェノム達にとっては脅威的な存在です。

見どころ・感想

初見はIMAXで観たかった~、それが心残りです。。

前作では負け犬同士だったヴェノムとエディが、互いの利益のために共存し強敵を倒す物語でしたね。

今回はその関係性から一歩前に進み、“ヴェノムを上回る最悪”の圧倒的な強さを持つ敵との戦いの中で、ヴェノムとエディがより堅固な関係へと成長する作品となりました。

、、、なんてお堅い感想を述べたいところですが、今回のヴェノムは可愛いので、お堅いのは無理です。

ヴェノムとエディの掛け合いが可愛いのなんの。

エディを元気づける為に、ヴェノムがなかなかパワフルなクッキングをするのもご愛嬌。

絵は両手で描いたりして驚く程上手なのに、料理は酷すぎますが(笑)

そしていつも、割とヴェノムが先手必勝なくらい謝るのが早く、喧嘩したらヴェノムが大暴れして家具はほぼ全滅。

私がエディの立場なら、家具崩壊は絶対許しませんけど(笑)

喧嘩した後のヴェノムに対するエディのクールな態度など、全てを2人一役で演じしているトム・ハーディの演技力が一番の見どころかもしれません。

常に「脳みそ食いたい!」と駄々をこねては、お構い無しに暴れまわるヴェノムですが、エディの仕事へのフォローは優秀過ぎて文句なし。

なんならヴェノムの能力のおかげで、エディの手柄が増えてます。

そして、いつでもエディの事を想い助言したり寄り添ったりしてくれる、とてもいい存在。

好きな所も嫌いな所も受け入れて共存する、いわば究極のバディームービーですね。

例えるなら、トムとジェリーのような、ど根性ガエルのような、、喧嘩するほど仲がいいが一番似合う、ヴェノムとエディの掛け合いがとにかく可愛いんですよ(笑)

ヴェノムとエディの可愛さはこの辺にしておき、、

ラストシーンではヴェノムがカーネイジを食べた後、クレタスの頭部も食い尽くすというヴェノムらしい決着の付け方にも可愛らしさを感じ、文句なしの迫力なのでそこそこ楽しめました。

が、最後はあっけなさすぎる。。

もう少し見どころがあっても良かったのでは?と思いました。

クレタスが、とてもいい具合にサイコパスサイコパスしてたので、、個人的にはヴェノムとカーネイジにもう少し派手にやり合って欲しかったです。

前作同様、残虐性が売りのヴィランなのにあまりそういった描写がないのが少し残念。

悪役としてのヴェノムは消え去り、ヒーローなのか、ヴィランなのか不明なキャラクターになっていました。

ポストクレジット前のラストでは、パトリック警部が生き返ったかのような描写があり、その目はシュリークのように青く光っていました。

原作のパトリック警部はトキシンというのシンビオートとして登場するので、映画でもトキシンを登場させる以上、パトリック警部が必要。

なので、パトリック警部が生き返ったかのような描写が必要だったと思われます。

もしかすると、シュリークにトドメを刺されていた訳ではなく、単にダメージで動けなかっただけかも知れませんが。。

そしてそして、最後のポストクレジットシーンに、ピーター・パーカーが登場!

世界に異変が起きた時のヴェノムは、はっきりと「俺じゃない」と言っていました。

確かにヴェノムがマルチバース出来るほどの能力持ってたら、ほかのシンビオート達もマルチバースし出すので、話変わってきますからね。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編では、ドクターストレンジがマルチバースの扉を開いてしまうことが明かされていました。

ということは、エディ達はドクターストレンジによって、MCUのフェーズ4で導入されたマルチバース化した世界に飛ばされた事になるのかな?

ヴェノム1を観た時に、今後ソニーとMCUどちらに繋がるのか気になっていたんですけど、まさかのMCUでしたね。

マルチバース導入によって、私の頭の中はこんがらがってきていますが、、(笑)

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では“5人のヴィラン登場! ”と予告されてるので、そのうちの一人がヴェノムかな?

どちらにせよ、スパイダーマンとヴェノムが、やっと合流!!

2人のご対面、、来年の公開が待ち遠しいです。

まとめ

ともかく、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンがとんでもない事実が明らかとなりました。

今年最後の爆弾投下でしたね。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『モービウス』など後続の作品で、また新たな事実が明かされることに期待したいです。

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ココ
初めまして、映画&海外ドラマ大好き! 「映画が観たいけど何を観たらいいか分からない…」と言う方に向けて洋画を中心に様々なジャンルのおすすめ映画を紹介しています。 好きな俳優は沢山いますけど、強いて言うならジョン・ステイモスか、コリン・ファースか、ザック・エフロン…。 男前はみんな好きです(笑)